額にある三つめの目が絆創膏で隠されているときは幼児のように無邪気な男の子。けれど、絆創膏が外されると古代文明を築いた三つ目族のパワーが宿った悪魔的な超人に変身する。そんな少年、写楽が活躍するテレビシリーズです。しかし原作ではかなり高度な古代文明に対する手塚治虫流の考察が盛り込まれ、写楽のパートナーとなる和登さんのお色気シーンもふんだんに描かれていましたが、テレビ版では低年齢の視聴者への配慮からどちらの要素も抑えられました。手塚治虫の没後に企画されたはじめての手塚マンガのアニメ化作品です。
『悪魔島のプリンス 三つ目がとおる』と題された本作は、1985年8月に日本テレビの『24時間テレビ』内で放送された。手塚治虫のシノプシスに基づいて東映動画(現:東映アニメーション)が製作した。ストーリーは原作のイースター島航海編をベースにしているが、ネオナチが登場するなどオリジナル色も強い。 長らくソフト化の機会に恵まれなかったが、アニメ映画『手塚治虫のブッダ』の公開を記念し、2011年5月21日にDVDが発売された。(ただし諸般の事情により、本編を一部編集したバージョンとなる)