明るく活発な女の子、ジュディ・アボット。幼少時代、孤児院で育ったジュディは、ある紳士の援助により、ハイスクールへ進学します。ジュディはその紳士を、親しみを込めて「あしながおじさん」と呼ぶのでした。よい友達にも恵まれ、青春を謳歌するジュディ。しかし、名門のハイスクールでは、自分の生い立ちを打ち明けられず、一人思い悩みます。そんな中、おおらかな性格のジャーヴィスと知り合い、お互い好意を抱くのでした。
いつも笑い声が絶えず、ピアノの美しい調べが聞こえてくる一家、マーチ家。戦争により生活は楽ではありませんでしたが、ここに住む母メアリーとメグ、ジョオ、ベス、エイミーの四姉妹はそれぞれ助け合い、夢と希望を持って暮らしていました。彼女たちは戦争に行った父の身を案じながら、再び家族全員で暮らせると信じて日々、過ごすのでした。そんなある日、戦場で父が負傷したという知らせが届きます――。
スイスの山村で暮らすおてんばな少女・アンネットと、木彫りの得意な少年・ルシエン。 2人は幼いころからとても仲の良い友達でした。しかし、ささいなケンカが原因で、ルシエンはアンネットの弟・ダニーに大けがを負わせてしまいます。自分の犯した罪に苦しむルシエンと、弟を愛するあまりルシエンに辛くあたってしまうアンネット。2人は再び友情を取り戻すことができるのでしょうか。 『世界名作劇場 アルプス物語 わたしのアンネット』のストーリーを約90分にまとめた編集版です。 83年にフジテレビ系“ハウス世界名作劇場”枠で放送された世界名作劇場の第9作目。アルプスを舞台に少年少女の人間模様と心の成長を描く。全48話を再編集した完結版。(CDジャーナル データベースより)
スイスからオーストラリアへ移り住むことになったフローネとその家族。 しかし、旅の途中で乗っていた船が嵐で遭難してしまいます。何とか船から脱出したフローネたちは無人島にたどりつきます。ピクニック気分のフローネですが、食べるものも住むところもありません。 誰もいないこの島で、おてんばで好奇心旺盛な少女・フローネとその一家の冒険に満ちた生活が始まります。 『世界名作劇場 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』のストーリーを約90分にまとめた編集版。
大人にならない少年・ピーターパンは、ある夜、自分の影を探しにウェンディの部屋にやってきます。ピーターパンがやってくると信じていたウェンディは大喜び。そして、弟のジョンとマイケルも一緒に、夢の国ネバーランドへ旅立ちます。毎日が楽しいことの連続でしたが、ここにはピーターパンの宿敵、残酷で恐ろしい、海賊のフック船長がいたのです。 さあ、ウェンディたちの想像もつかない冒険が始まります!
アメリカ開拓時代、ミシシッピー川沿いの小さな田舎町に住む少年トム・ソーヤーと相棒のハックはいたずらや冒険が大好き。イカダで冒険に出たまま戻らず、死んだと思われて行われた自分たちの葬式の最中に帰ってきたり、その腕白ぶりは村の注目を集めていた。 ある夜、トムとハックは、ふとしたことから、ある男が殺人を犯す場面を目撃してしまう…。
アルゼンチンへ出かせぎに行ったまま、連絡のとだえたお母さんをたずねようと、少年マルコはたったひとりでイタリアのジェノバを旅立ちます。ところが、やっとの思いでたどりついた先にお母さんの姿はありませんでした。 ペッピーノ一座や旅先で出会う人々のあたたかい応援を受け、そしてたがいに助け合いながら、わずかな手がかりをたよりにお母さんを探しつづけるマルコ……。はたして、マルコはお母さんに会うことができるのでしょうか――?
父を亡くした少女ペリーヌは、母とともに、父の故郷フランスを目指して旅をする。道半ばで母も亡くなり、一人ぼっちになったペリーヌは、会ったことのない祖父のもとを目指すが…。「家なき子」で知られるエクトル・マロの原作のアニメ化。1978年の1月1日に放送開始、12月31日に最終回。全53回という、「世界名作劇場」シリーズ上もっとも長い作品である。 物語の前半は、ペリーヌの旅が描かれる。さまざまな人との出会い、そして別れ。やがてペリーヌは、祖父の住むマロクールの村にたどり着くが、自分のことを名乗れないまま、祖父の経営する工場で働き始める。やがてその英語力を買われて祖父の秘書に抜擢されたペリーヌは祖父に近づけたことを喜ぶが、祖父は母を激しく憎んでいた…。 「世界名作劇場」シリーズに少女が主人公の話は多いが、この主人公・ペリーヌは、他の少女たちほど無邪気ではない。とは言えもちろん陰気なわけでもなく、つらい境遇を淡々と受け入れ、そしてその聡明さと意志の強さで運命を切り開いていく。シリーズ中随一と言ってよい、現代的なヒロイン像だ。 絵柄もシンプルながら、それぞれのキャラクターの特徴をしっかり伝えていて魅力的。「世界名作劇場」シリーズ初期の佳作である。