いつも笑い声が絶えず、ピアノの美しい調べが聞こえてくる一家、マーチ家。戦争により生活は楽ではありませんでしたが、ここに住む母メアリーとメグ、ジョオ、ベス、エイミーの四姉妹はそれぞれ助け合い、夢と希望を持って暮らしていました。彼女たちは戦争に行った父の身を案じながら、再び家族全員で暮らせると信じて日々、過ごすのでした。そんなある日、戦場で父が負傷したという知らせが届きます――。
スイスの山村で暮らすおてんばな少女・アンネットと、木彫りの得意な少年・ルシエン。 2人は幼いころからとても仲の良い友達でした。しかし、ささいなケンカが原因で、ルシエンはアンネットの弟・ダニーに大けがを負わせてしまいます。自分の犯した罪に苦しむルシエンと、弟を愛するあまりルシエンに辛くあたってしまうアンネット。2人は再び友情を取り戻すことができるのでしょうか。 『世界名作劇場 アルプス物語 わたしのアンネット』のストーリーを約90分にまとめた編集版です。 83年にフジテレビ系“ハウス世界名作劇場”枠で放送された世界名作劇場の第9作目。アルプスを舞台に少年少女の人間模様と心の成長を描く。全48話を再編集した完結版。(CDジャーナル データベースより)
父を亡くした少女ペリーヌは、母とともに、父の故郷フランスを目指して旅をする。道半ばで母も亡くなり、一人ぼっちになったペリーヌは、会ったことのない祖父のもとを目指すが…。「家なき子」で知られるエクトル・マロの原作のアニメ化。1978年の1月1日に放送開始、12月31日に最終回。全53回という、「世界名作劇場」シリーズ上もっとも長い作品である。 物語の前半は、ペリーヌの旅が描かれる。さまざまな人との出会い、そして別れ。やがてペリーヌは、祖父の住むマロクールの村にたどり着くが、自分のことを名乗れないまま、祖父の経営する工場で働き始める。やがてその英語力を買われて祖父の秘書に抜擢されたペリーヌは祖父に近づけたことを喜ぶが、祖父は母を激しく憎んでいた…。 「世界名作劇場」シリーズに少女が主人公の話は多いが、この主人公・ペリーヌは、他の少女たちほど無邪気ではない。とは言えもちろん陰気なわけでもなく、つらい境遇を淡々と受け入れ、そしてその聡明さと意志の強さで運命を切り開いていく。シリーズ中随一と言ってよい、現代的なヒロイン像だ。 絵柄もシンプルながら、それぞれのキャラクターの特徴をしっかり伝えていて魅力的。「世界名作劇場」シリーズ初期の佳作である。