TBS系列で放送されたテレビアニメ。放映期間は1976年10月7日から1979年3月28日放送。全127回。 世界各地の民話・伝説などを題材としている(欧米に限らず、アジアやキューバの伝説なども扱う)が、むしろ、グリム童話・アンデルセン童話など、欧米の古典的童話を題材に取ったものも多い。また、「フランダースの犬」など、通常昔話には含まれない児童文学や、実在の人物の伝記をも扱う。
楽聖チャイコフスキーの名曲でも有名な、ヨーロッパの伝承を劇場アニメ化。東映動画(東映アニメーション)の創立25周年作品として企画製作された。 時は昔。王妃から結婚を勧められた成人したばかりの王子ジークフリートは、森の湖で美しい白鳥に出会う。だがそれは悲運の王女オデット姫が、悪の魔法使いロードバルによって外見を変えられた昼間の姿だった。オデット姫と対話して心魅かれた王子は、彼女を王宮に誘う。しかし悪のロードバルはその娘の魔女オディールをオデットの偽者に仕立てて城に送り込んだ。欺かれる王子の姿に嘆き悲しむオデット。真相を知った王子は魔人親子と対決し、オデットを元の姿に戻すことを誓うのだった。 作品の主題ゆえ音楽性が重視され、ウィーン交響楽団による本格演奏で劇伴を製作。さらに映画史上初の、PCMデジタル録音まで敢行した。演出は『長靴をはいた猫』の矢吹公郎が担当。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン原作の「親指姫」をアニメ化した作品。アンデルセン原作の東映長編アニメは、1968年春の『アンデルセン物語』(長編アニメ版)、1975年春の『アンデルセン童話 にんぎょ姫』、1977年春の『世界名作童話 白鳥の王子』に続いて4作目。
『世界名作童話 森は生きている』というタイトルで1980年3月15日に、日本にてアニメーション映画として「東映まんがまつり」内で公開された。1977年春公開の『世界名作童話 白鳥の王子』以来、宮崎恭子が「隆巴」名義で脚本の一部を担当した。
一般的には『白鳥の王子』として知られている、ハンス・クリスチャン・アンデルセン原作の『野の白鳥』をアニメ化した作品。また初めて『世界名作童話』という冠が付いた東映アニメ映画でもある。 テレビシリーズの名作物に押されがちな東映動画のイメージを払拭するべく、スタッフが取り組んだ力作ではあり、脚本には当時仲代達矢夫人だった女優・宮崎恭子が「隆巴」名義で起用するなどの意欲作ではあったが、企画準備期間の短さなどが災いし、特徴の少ない凡庸な印象作となった。
名作童話・小説をアニメ化 アラジンと魔法のランプ./シンデレラ/美女と野獣/長靴をはいた猫/マッチ売りの少女/ヘンゼルとグレーテル/ピノキオ/白雪姫/三匹のこぶた/ロビンフッド/眠れる森の美女/金のがちょう/狼と七匹の子やぎ/不思議の国のアリス/アリババと40人の盗賊/おやゆび姫/赤ずきん/ガリバー旅行記/三銃士/くるみ割り人形/オズの魔法使い/はだかの王様/ブレーメンの音楽隊/人魚姫/シンドバッドの冒険/ハイジ
昔々、東洋と西洋の中間あたりに大変栄えた国がありました。大きな都の中央には美しい宮殿があり、広間には王様に贈り物をする市民が大勢つめかけていましたが、一歩宮殿の外に出ると、貧しい人々が日々の生活にも困っていました。アラジンもその中の一人でした。ある日、アラジンは都にやって来た妖術師に「家来になれば大金をやる」といわれ、大きな岩の前へ連れて行かれました。妖術師が呪文を唱えると、たちまち岩は真二つに裂け入口が現われたのです。指輪を渡され、岩の中から古ぼけたランプを持ち出すよう命じられたアラジンですが、岩の中に閉じ込められてしまいました。アラジンが祈るように両手を合わせたその瞬間、白い煙が立ち昇り、ランプの中から魔物が現れました。「御主人様、何か御用ですか?」この魔物は指輪の持ち主の召使いだったのです。魔物の力を得たアラジンは、無事に地下から脱出し、一目見て心を奪われてしまった王女とも、めでたく結婚することができました。ある日のこと、あの妖術師がアラジンの噂を聞いて都へやってきました。妖術師は王女をだまして魔法のランプを奪ってしまいます。宮殿も王女も取り上げられてしまったアラジンは、指輪の魔法の力で、妖術師に立ち向いますが、ランプの魔法には勝つことができずに谷底へに落ちてしまいました。そこへ大きな鳥が現れ、アラジンは谷底から脱出し、魔法のランプと王女を取りもどすことができました。無事、宮殿に戻ったアラジンと王女には、二人を心から歓迎する国民の歓声が待っていました。