スタフェラス星系の惑星デロイア。150年におよぶ地球連邦政府の支配から解放をねがい、動乱の続く星である。人々は人民解放軍を組織し、若者はゲリラに身を投じて、自由と独立のための戦いをつづけていた。 そのひとつ“太陽の牙”を名乗る若者たちは軍用列車を襲撃すべく待ち構えていたところを逆に連邦軍に襲われる。彼らは敵の罠にはまったのだ。新型コンバット・アーマー“ダグラム”を駆る17歳の少年クリン・カシムは、仲間との連携プレイによってこの危機を辛くも逃れる。 だが作戦失敗のその報を受けたのは、連邦政府高官のドナン・カシム、クリンの父であった。地球の名家に生まれながら、父の陰謀を知ったクリンはすべてを捨てデロイア独立の戦いに自らの道を求めたのだ。
植民星デロイアで起きた動乱で、捕らわれた連邦評議会議長ドナン・カシム。救出に赴いた息子のクリンは、反乱の首謀者と肩を並べる父の姿に怒り、持ち前の正義感から独立派ゲリラへと身を投じて、太陽の牙と呼ばれるゲリラのシンボル的存在となってゆく。 540日に及ぶデロイア動乱を描いた高橋良輔、神田武幸監督渾身のテレビシリーズ『太陽の牙ダグラム』全75話を凝縮した映画版。