大人にならない少年・ピーターパンは、ある夜、自分の影を探しにウェンディの部屋にやってきます。ピーターパンがやってくると信じていたウェンディは大喜び。そして、弟のジョンとマイケルも一緒に、夢の国ネバーランドへ旅立ちます。毎日が楽しいことの連続でしたが、ここにはピーターパンの宿敵、残酷で恐ろしい、海賊のフック船長がいたのです。 さあ、ウェンディたちの想像もつかない冒険が始まります!
アメリカ開拓時代、ミシシッピー川沿いの小さな田舎町に住む少年トム・ソーヤーと相棒のハックはいたずらや冒険が大好き。イカダで冒険に出たまま戻らず、死んだと思われて行われた自分たちの葬式の最中に帰ってきたり、その腕白ぶりは村の注目を集めていた。 ある夜、トムとハックは、ふとしたことから、ある男が殺人を犯す場面を目撃してしまう…。
父を亡くした少女ペリーヌは、母とともに、父の故郷フランスを目指して旅をする。道半ばで母も亡くなり、一人ぼっちになったペリーヌは、会ったことのない祖父のもとを目指すが…。「家なき子」で知られるエクトル・マロの原作のアニメ化。1978年の1月1日に放送開始、12月31日に最終回。全53回という、「世界名作劇場」シリーズ上もっとも長い作品である。 物語の前半は、ペリーヌの旅が描かれる。さまざまな人との出会い、そして別れ。やがてペリーヌは、祖父の住むマロクールの村にたどり着くが、自分のことを名乗れないまま、祖父の経営する工場で働き始める。やがてその英語力を買われて祖父の秘書に抜擢されたペリーヌは祖父に近づけたことを喜ぶが、祖父は母を激しく憎んでいた…。 「世界名作劇場」シリーズに少女が主人公の話は多いが、この主人公・ペリーヌは、他の少女たちほど無邪気ではない。とは言えもちろん陰気なわけでもなく、つらい境遇を淡々と受け入れ、そしてその聡明さと意志の強さで運命を切り開いていく。シリーズ中随一と言ってよい、現代的なヒロイン像だ。 絵柄もシンプルながら、それぞれのキャラクターの特徴をしっかり伝えていて魅力的。「世界名作劇場」シリーズ初期の佳作である。