継母たちから虐げられて育ったがため自信を持てずにいた少女・美世が、その純粋さによって孤高のエリート軍人・清霞の心を動かし、目をそらしていた己自身とも向き合っていく姿が大きな感動を呼んだ第一期。第二期では、そんな美世に流れる「薄刃の血」を巡る争いが新たな局面を迎え、ふたりの愛が試されることとなる。 果たしてふたりは、その手に掴んだ幸せを守り抜くことができるのだろうか――?
この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か―― 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。 嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。 数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。 これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。