大地よ!この真実を伝えてくれ。 ――少年たちの命の慟哭!満蒙開拓とは何だったのか。―― 敗戦による混乱で数々の悲劇を産んだ満蒙開拓青少年義勇軍を描く初めての映画です。 「八紘一宇(はっこういちう)」「五族協和(ごぞくきょうわ)」「王道楽土」のスローガンのもとに、満蒙開拓団の送出が始まったのは昭和7年(1932年)でした。さらに、満蒙開拓青少年義勇軍の送出が開始されたのが昭和13年(1938年)からです。14歳から15歳前後の少年をソ連国境に送り、開拓と警備にあたらせました。皇国のためという大義。故郷を離れた彼らをまっていたのは厳寒の地での過酷な生活と、ソ連対日参戦から始まる逃亡の日々。そして、多くの少年たちの命が失われました。満蒙開拓団の引き上げ時における悲劇は「中国残留孤児」という現代にも繋がる大きな問題となっています。