代表作『軽井沢シンドローム』で1980年代に一世を風靡した漫画家・たがみよしひさのSF漫画のOVA化。26世紀、人類が地上に分割された各統治国歌“町(タウン)”ごとに生きる時代。それらの町では徹底した階級社会が築かれ、下層階級“民(ピープル)”は上部階級“市民(シチズン)”に支配されていた。民の出自の者が市民となるのは困難だが、“トループス”と呼ばれる戦士として他の町と交戦し、勲功を上げた者には市民への道も開かれていた。歴戦の青年トループス“グレイ”は自分の部隊が全滅しても生き残り、敵に容赦ない攻撃をすることから“死神”との異名を持つ。市民に憧れて戦い続けるグレイだが、戦死した仲間の思い出、そして戦友の女戦士ノーヴァとの心身の絆の中で、何かが変り始める!? 葦プロダクション制作の80分の長編作品だが、アニメ映像の制作は、本作の監督・出崎哲率いるアニメ会社マジックバスが主体となっている。